僕は、建築の内装系の仕事をしています。この内容を話すとよく、「体力仕事で大変だね~」と、職人さんと勘違いされるのですがそうではありません。
建設業は一人で出来るものではないので、僕もチームとして動くのですが、チームとして行うのは、空間デザインから施工管理まで。お客さんの欲しい空間を提案して引き渡すところまでが仕事です。
一般のお客さんは、基本的に建築のことには詳しくないです。天井の「上」や床の「下」がどのようになっているかは分からないですし、それぞれのモノ(壁の張り紙、タイルカーペット、照明、空調など)のメンテナンス方法も分からなけれが、交換時期も分かりません。
つまり、引き渡されてから見放されると何もできなくなってしまうというわけです。
今日は、こういったお客さんの気持ちに寄り添うことが、次の仕事に繋がるよねというお話です。
◆どうせ対応することになる
例えば、自分が作った空間を引き渡した後に、タイルカーペットが剥がれたとします。そう言った場合は大抵、施工した会社(僕の会社)に連絡が来ます。
「床が剥がれちゃったんですけで、どうしたらいいですかね?」といったように。
これが、引き渡してから10年後とかになると話は別ですが、少なくとも1年以内なら連絡が来るはずです。
そして、こういった連絡が来た場合は、無償で修理・交換をしに行くのが普通です。「いや、もう引き渡し後なので、自分たちで何とかしてください。」なんて言うわけにはいかないですからね。
つまり、トラブルがあった場合は”どうせやることになる”んです。
それならば最初から「使ってから分かることも色々あるかと思います。ですので、何か変だと感じることがあれば何でもお伝えください。」と言っておいた方がよくないですか?
この一言で、お客さんの「使用してからの不安」は一気になくなりますし、どうせすることになる仕事を『自社のサービスの一環』のように感じさせることが出来ます。
先日も、工事担当の方が、空間が完成してからのお客さん検査の際に、この発言をしていて、お客さんからは肩の力が取れた安心した用な空気を感じました。
この心遣いについてはそのままパクらせてもらおうと思います。僕がお客さんと話す時もこの一言を添えるようにします!
こういった心遣いでも差がつきそうですね。
それでは、良い安心感提供ライフを!
#空間デザイン #施工管理 #安心感 #自社サービス