人は何を見て神秘的と感じるのか?
神秘的という言葉自体がかなり曖昧で、どういう意味かを説明するのが難しい。でも神秘的なものを見れば多くの人がそれを神秘的であると言う。
ここに神秘的とは何かの答えのヒントが隠されていると思っていて、何が神秘的かわからないけど、なんとなくそう感じるというもの。
神秘的なものの代表例として有名なものが屋久杉がある。
これがなぜ神秘的であるかを分解することが大切で、いくつか条件があると思う。
①目ではっきりと見える距離感にあるもの
➁はっきりと見えるのにどうなっているのかが頭で理解できないもの
③どの部分を見たらいいのかわからないもの
目では見えるけど、どの部分を見たらいいのかが分からないし、この美しさ・圧倒感はどこから来ているのかが想像できない。
神秘的と感じるのは人それぞれだが、この写真は神秘的に感じないだろうか?
これも上記の①②③のすべてを満たしていて、写真の上の方が凄いのか下の方が凄いのかが分からない。この光の色はどのようにして作られているのかもまた大きな謎だと感じる。だから神秘的に感じるという訳だ。
これはどうだろうか。よく神秘的と言われるウユニ塩湖。
これは①と③は満たしているが、➁は水がきれいで反射しているのだろうとなんとなく想像がつく。
神秘的な感じはするが、上の二つに比べると少し神秘的さが弱いように思う。
星は目ではっきりと見える距離にないので、①が満たされず神秘的というよりは美しいといった感じ。
つまりここで大切なのは、人工的なものはパソコンで作ったのだという想像がつくので➁が満たされない。神秘的さを作ることはできないということである。
神秘的さを何かに取り込みたいなら作るのではなく、神秘的なものがある場所にあやることが唯一の方法である。
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