僕は空間に携わっていて、現場を見に行くこともあります。
現場では、工事にが予定通りに進むように「工程管理」をしたり、安全に工事が進むように「安全管理」を行ったりします。
ただ、実際に僕が壁を建てたり、照明を着けたりするわけではなく、それらを行うのは職人さんです。僕はその方達の管理をする立場です。
ここで、管理側と職人さん側でのずれが生まれます。
安全に工事をしようと思うと、作業のスピードが落ちるのは当然のことです。
モノを運ぶスピードはゆっくりの方が安全だし、安全ベルトなどは毎回付けた方が安全ですからね。
ただ、職人さんは「早く終わらせること」を優先させがちです。
彼らもいろいろな現場からの依頼があるので、早く終わらせて次の現場に行けるようにしないとダメですからね。
最近は安全への理解も高まってきた気がしますが、何十年も仕事をしてきた「慣れ」から「これくらいなら大丈夫!」と思ってしまうんです。
これが事故が起こる条件一つ目で、慣れは怖いです。
自分が危険な状況にいることにも気づかなくなりますからね。
ここに、二つ目の状況の「運悪く」が重なれば簡単に事故は起こります。
この事故を防ぐのも僕たちの仕事なんです。
僕たちは職人さんの安全と、現場の安全を考えて、スピードを遅らせてでも安全に作業するように伝えます。
一方で職人さんは現場の完了を考えて、少しの期間をとってでもスピードの速い作業をしたがります。
なので、僕たちの声が「邪魔な声」に聞こえることもあるはずです。
「そんなに安全安全言ってたら、終わるものも終わらねえよ」といったように。
お互いが『現場の完了』という同じ方向を見ているにも関わらず、このズレが生じるのはなんとも難しいなと思います。
それぞれの言動が「何のためなのか」を共通認識で持てるように伝えていくことが大切なんだと思います。
「とにかく、こうしろ!」では伝わらないですからね。
ここは時間をかけてでも伝えていくべきことだなと思います。
なんか、いろいろなチームの仕事に転用できそうですね。
それでは、良い以心伝心ライフを!
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