460年続く旅館の女将にインタビュー!
◆室町時代から続く旅館
先日、群馬県の草津・四万を勉強のために訪れたのですが、その日泊まったのは『たむら』という室町時代から460年間もの間続いている旅館でした。
僕は旅館が何百年も続いてきた理由に非常に興味があったので、受付の方に「将来リゾートホテルを造りたいと思ってます!旅館について学ばせていただけませんか?」とお願いしてみたところ、別館もまとめて統括している「女将」がわざわざ出てきてくれました。
聞かせていただいた内容はもちろんですが、「聞く」という行動をしてみた時点で学べたことがありました。
・インタビューをさせてもらう時のお願いの仕方
・常に名刺は持っておくべきということ
・聞くなら泊まること。そして泊まっていることが分かるように浴衣で質問に行くこと
あちらからしたらいきなり質問をさせてくれと言ってくる不審な人なので、いかに不審に感じさせず、リゾートを本気で作りたいと思っているかを伝えるかが大切だと思います。
名刺は渡さないとあちらから僕に連絡してくる手段がないので、もしも何か話を繋ぎたいと思ってもらっても可能性を消してしまっています。
◆旅館が続いてきた理由
女将にまず投げかけた質問が「なぜこの旅館は460年もの間続いてきたのですか?」です。
これに対しては驚いたことに笑いながら「それは私たちも分からない」が答えでした。
今の社長で14代目の家族承継型の旅館。その土地にある不変なものと変わっていくものに合わせて変えていくことだけだと教えてもらいました。
不変のものというのはその地にある「温泉」「自然」「川」といったもの。
変わっていくものというのは「客室の需要」「お客さんの求めるもの」
例えば、この旅館は国道から離れた山の中にあるのでこのホテルに来ることを目的とした人しか来ることのない場所です。なので、コンビニやスーパーもありませんが「素泊まり」としての需要が高まっているとのことです。これは昔はなかった需要ですが、時代の変化とともに変わってきてた需要です。
#時代は回る
この変わっていく情報をキャッチするためには、アンテナを張り巡らし横のつながりを大切することと教えていただきました。
今ある旅館を続けていくことと、新しく作ることとでは色々と違う点はありますが、こうやって話を聞かせていただけることは貴重な経験ですし、励みにもなります。
ありがとうございました。
#四万グランドホテル