僕は将来リゾートホテルを作りたいと考えているので、ホテルがあれば何となく目に入ってきます。
その中でも、「ホテルのエントランス」に一番興味があるので、ホテルを見るときは「エントランス」を特によく見るようにしています。
そうした中でこの演出は上手く高級感を出しているな～というホテルや、これはお金を賭けているのに逆効果になっているな～と感じるホテルがあります。
今日は、その「高級感」の出し方と、差の現れ方についてのお話です。
少しマニアック(^―^)
◆ホテルのファザード（外観）に照明をつける
ホテルのファザードに照明をつけると、外から見た時のインパクトが強くなったり、高級感が高まったりとメリットがたくさんあります。
ただ、目立ってしまう分、その付け方が非常に大切だな～と感じさせられるホテルがありました。
【高級感の出る照明】
【高級感の出ない照明】
やはり、一枚目のホテルの証明の方が「高級感」が出ています。
この二つのホテル違いは「照明の向き」「照明のむき出し（間接照明かどうか）」「照明の配置の仕方」があります。
◆高級感を生み出すのに必要なのは何か？
僕の視点からして、「照明の向き」というのは高級感を生み出す要因ではないと考えています。縦向きの照明でも高級感を生み出しているものはたくさんあるので、ここは要因ではなさそうです。
大切なのは「照明のむき出し（間接照明かどうか）」と「照明の配置の仕方」の二つです。
間接照明には光のメリハリをつける効果があります。すべてを明るく照らすのではなく、ポイントでぼんやりと照らすことで「壁面を一様に明るくさせない」ことができます。
2枚目の写真では、壁全体が照らされることで、壁に光のメリハリが出ていません。このメリハリを出すことが高級感につながるというわけです。
もう一つ光に関して、人が昔から長年見てきた光は「太陽と火」です。その中でも人は「朝日や夕日」を見ると感動します。
間接照明を使えばその「朝日と夕日」に近いものを作ることができます。この再現はホテルの壁だけではなく、飲食店などでも取り入れられている間接照明の使い方です。
間接照明であるかどうか？に加えて大切なのが「照明の配置の仕方」です。一枚目の写真では規則的に配置されていますが、二枚目の写真では不規則に配置されているように見えます。
不規則な配置や不規則に並べられたアートを見ることがあるかと思いますが、あれは不規則に見えて実は「計算しつくされた不規則」という名の『規則』であることが多いと思います。
やはり、規則的並べた方が見た目としてすっきりしますし、見ている方も違和感を感じることなく建築を楽しめます。もし不規則で並べるのなら、かなりの調査やトライ&エラーの繰り返しが必要になるのではないかな～と思います。
少しマニアックな話に話しましたが、人を感動させる高級感に溢れてたリゾートホテルを作るなら、こういったポイントへの気づきと、その理由の検証はしていく必要があるのではないかなと思っています！
それでは、良いファザード観察ライフを！
#ファザード #外観 #ホテル外観 #間接照明 #ホテル照明 #太陽と火 #研究 #感動ホテル #リゾートホテル
