どのような仕事でもお客様とのコミュニケーションをとるための会話や、連絡の取り合いをする必要はあると思います。髪を切るのが仕事に感じる美容師も、爪をきれいにするのが仕事の用に感じるネイリストも、お客様が安心して落ち着ける空間を会話によって作り出せることは、大きな力となると思います。
会話というと、相手の表情やトーンからこの人は今話したいのか落ち着いていたいのかを読み取り、もし話したいならどのような内容をどのようなペースで話したいのかを感じ取る必要があります。それを分かったうえでこっちのペースに巻き込んでいけるのが一流だと思うのですが、ふつうはなかなかそこまで行けません。
僕は職業柄、そういうの読み取れないと話にならないのである程度はできていると思いますが、エステなどは話してほしくないお客さんが多いと聞くので、どのようなお客さんについてでも使える、会話のテクニックをお話ししたいと思います。
どんな人であっても、最初に五分くらいは軽い雑談をしてから、施術や仕事に取り掛かると思います。もしそれもないのなら、それくらいはしてから仕事に入るようにした方がいいと思います。
この最初の五分に話した内容がかなり大切で、この内容をなるべく覚えておくようにします。今回はエステティシャンについて説明すると、
最初の会話でその人が主婦なのか、子供がいるのかそして何歳なのか、相手が覚えてないだろうなと思うことほど全部記憶するようにします。
施術時間が一時間だとすると、最初の5分から10分で情報をなるべく取り入れます。そして施術が終わる最後の十分くらいで「三歳のお子様でしたら、お母様も毎日追いかけっこで足も疲れますよね。走って疲れがたまるとこに効くつぼ多めに押しておきました(笑)」とでもいえば、こんなこと覚えてくれてたんだと驚き、エステの技術以外のところでも気に入ってくれて指名をくれるようになるかもしれません。
今回大切なのは、最初に話して今回内容を覚えておいて、それを忘れたと思われるくらいのタイミングで、もう一度持ち出して話すということです。ぜひ参考にしてみてください。